上位級合格者 合格体験記

岡澤 正明 さん 兵庫県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級
留学経験 » なし
職業等 » 会社員

2016年に挑戦を始めてから 3年目で念願の合格を果たすことが出来ました。私は仕事で英語を使う機会があったものの、公式な資格といえば中学時代に取った英検4級だけで、本格的に英語の勉強を始めたのも 50歳を過ぎてからでした。そして、52歳で英検1級に合格した後、英語学習のモチベーションを維持するために国連英検にチャレンジした次第です。この度は努力が実り本当にうれしく思います。私の経験がこれから受験される方の役に立てばと思い勉強方法などを紹介します。

(1次試験)
1次試験の対策は過去問を徹底的に繰り返し解くことに尽きると思います。このメリットは各設問の出題パターンが把握できることと、時間配分が身につくことにあります。設問Ⅰの国連に関する知識では指定本の「わかりやすい国連の活動と世界」から出題されますが、中身を全て暗記するのは至難の業なので、過去問を解いて憶えるほうが効率的です。設問Ⅲの文法問題についても、過去問を繰り返し解くうちに出題の傾向が読めます。他の設問においても正解を選ぶ際の「勘」が養われるので大変有効な方法だと思います。また、問題を読み解くにはかなりの語彙力が要求されるので、日頃から英文に触れ、語彙力を養っておく必要があります。私の場合は英字新聞や BBCニュースの記事を出来るだけ多く読み、目新しい単語や表現はノートに書いて憶えるようにしていました。(ひょっとして忘れた数のほうが多いかもしれませんが。) 最後に設問Ⅸのエッセイは、国連に関する幅広い知識がないとなかなか書けないような難問ですが、過去に出題された問題を参考に、200~250字を 20分~25分で書けるように何度も練習しました。

(2次試験)
過去 3回不合格だったので、正直、気力が萎えかけていましたが、今回が最後という気持ちで臨みました。
先ず、過去のスコアでいつも低い点数の付いていた Pronunciation と Fluency の向上に取り組みました。
Pronunciation は基礎的な教本を購入し、2ヶ月ほどシャドウイングを行いました。Fluency に関しては比較的やさしい音読の教材を繰り返し聞きながら途切れなく口述する練習をしました。次に質問されたトピックについて、状況説明はできるものの、自分なりの考えを明確に発言することができていませんでした。そのため、全体的に印象が薄いと思われたきらいがあります。対策として、国際問題に関する情報収集の際にその問題が今後どのように進展する見通しか、どのような解決策があるのかを同時に調べ、自分の考え方をまとめるようにしました。そして、本番前はスカイプ英会話で面接の練習を行いましたが、いつもの様に早くから始めず、今回は回数を絞り試験の前日に本番のつもりで行いました。このほうが緊迫感があって良い練習になったと思います。あと、面接シートも今まではあまり丁寧に書いていませんでしたが、今回は出来るだけ多く書くようにしました。私の場合、興味あるトピックとして米中の貿易摩擦、気候変動、核問題、ブレグジットを書きました。この内、米中貿易摩擦、気候変動についてはネイティブの試験官から質問があり、自分なりの考えを述べることが出来たと思います。最後に、私が心がけていた面接時の注意点を紹介します。1.きっちりした服装で赴く事、2.身振り手振りは極力抑えること、3.堂々としていること、4.話すときは二人の面接官を交互に見ながら話すこと。

(終わりに)
この試験の勉強を通して最新の国際情報に触れ、自分の知らなかった分野、歴史について知見を得ることが出来たのは、合格以外のもうひとつの特典です。諦めずに挑戦し続けて本当に良かったと思います。
ありがとうございました。

加藤 眞理 さん [特A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級、 TOEICスコア 990点、 Pearson LCCI Level 4 Certificate in English for Business、 JLPT N1
留学経験 » なし(ブラジル17年間)
職業等 » 幸福の科学

この度、国連英検特A級の合格を頂くことができ、大変うれしく思っております。この体験記がこれから受験される、一人でも多くの方のお役に立てば幸いでございます。

最初に、一次試験及び二次試験に共通したことを申し上げますと、

  1. 時事問題を把握するために、空き時間を利用して Podcast を使って WSJ , BBC , CBS 等、海外のニュースを聞くようにしました。
  2. 通勤時間は、英字新聞 The New York Times と The Japan Times を読むことにしました。
上記を習慣化し、細切れ時間の有効活用を意識しました。ささやかではありますが、毎日の積み重ねが今回の成果につながったと感じています。

【一次試験】

まず、過去問のチェックから取り組みました。全体的に難易度が高い試験だと感じましたが、私には国連知識が一番の壁だと分かりました。そのため、過去問を解きつつ、『わかりやすい国連の活動と世界』を使って重要箇所に線を引き、サマリーノートを作成しました。重要論点を復習することで、国連知識が具体的に問われる第一部をスムーズにクリアでき、論文や読解の時間を稼ぐことができました。

【二次試験】

毎日、新聞や Podcast で時事問題をチェックし、試験直前まで海外のニュースにアンテナを張るようにしました。
また、世界の時事問題に関心を持ち、自分の意見を明確に語れるよう日頃より努めました。なお、常に最新情報のアップデートや世間の賛成・反対意見などもインプットし、「国連との関連性」「国連には何ができるか」を考えるようにしました。
面接では、焦らず、一つひとつの問いを自信持って明確に答えることを意識しました。

最後にこの場をお借りして、英語を勉強する機会を与え、試験合格まで支えてくれた両親、応援してくれた友人たちに感謝を捧げます。
国連英検を受験すると決意した時の自分に比べて、国際情勢への興味や世界的視野が広がり、より積極的に情報を求めるようになったと感じます。
今後とも、日々の努力を怠ることなく、世に貢献できる人材へと精進してまいります。

Frank Yoshida さん(仮名) Hyogo, Japan [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級、通訳案内士、観光英検1級、BESTビジネス英検 A-Gradeほか
留学経験 » ※海外赴任・駐在経験あり(北米・中南米・欧州・アフリカ・オセアニア・東南アジア諸国等)
職業等 » ビジネスコンサルタント、英語・スペイン語講師

この度は、国連英検特A級合格という栄誉にあずかり、大変光栄に存じます。商社マン・コンサルタントという職歴をベースに、ビジネス英語を中心に学習してきた私ですが、国連英検の勉強をすることで、よりグローバルな問題について考える機会を持つことができました。
 以下、受験に際して私が学習した内容をしたためます。今後受験される方の参考になれば幸いです。

■ 一次対策

過去問の制覇は、言うまでもありません。『国連英検過去問題集|特A級(2013/2014年度)』、『国連英検過去問題集|特A級(2015/2016年度)』を徹底的に学習し、『テーマ別時事英単語集(国連英検特A級・A級準拠)』で語彙の整理をしました。その他、国連関連問題の補強対策としてランダムですが、1987年から 1989年、2001年から 2005年に出題された問題を取り寄せ、項目別にまとめた上で暗記暗唱をしました。必読書の『わかりやすい国連の活動と世界』は通勤途上で何度も繰り返し読み、概要を把握するように努めました。作文対策としては、過去問の写経で合格レベルの作文を体現する一方、週刊英字紙『Japan Times On Sunday』より争点となっているトピックの記事をピックアップ。200 から 250語に纏める練習をしました。上記の学習の甲斐あってか、国連関連問題や誤文訂正問題、語句空所補充問題では 8割から 9割の正解率を達成しました。一次試験は時間との闘いです。日頃から英字新聞やネットのニュースを多読し、英語を英語のままで即理解する感覚を身に付けておくことが必要だと思います。

■ 二次対策

ウィークデーに UN News – News In Brief を Audio Hub でリスニングし、シャドーイングをすることでキーワードや論点を頭に滲み込ませました。Transcript があるニュースについてはスクリプトをチェックした上で、声に出して読む練習をしました。憶えるというより、論点にすぐに反応できる英語回路を頭に構築するというイメージです。只、成功の鍵は何と言っても、予想される質問への回答の準備でしょう。私の場合、一般的な自己紹介から受験の動機、国連の活動内容について即座に答えられるように原稿を作成。最近のニュースについては予想質問集をつくり、質疑応答のシミュレーション・プラクティスを繰り返し行いました。本番では当該自家製質問集のうち3問が的中し、落ち着いて答えることができました。結果は評価項目全てにわたって高得点をいただき、合格の二文字を勝ち取ることができました。

Energy gravitates towards clear goals. という言葉がありますが、「漠然と英語が上手くなりたい」では英語力は伸びないと思います。プロフェッショナルレベルの英語力を身に付けたい――そんな方には国連英検特A級合格は明確な目標であり、グローバルな視野を身に付けるためのやりがいのある挑戦になるでしょう。エチオピア出張で目のあたりにした貧困の現実が、私の国連への興味の始まりでした。国連英検特A級に合格した今、私の国連への関心は深まるばかりです。

黒田 凜 さん 東京都 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検1級
留学経験 » なし
職業等 » 広尾学園高等学校1年生

<一次試験>

まず国連に関する知識が圧倒的に不足していたため、国連とは何か、現在発生している国際問題が何なのか、国連はそれらに対してどう関わっているのか、といった勉強から始めました。具体的には「わかりやすい国連の活動と世界」という本を読み、インターネットの情報も活用しました。全体像を掴んだ後、国連英検の公式過去問題集を解き、国連の知識問題に頻出した内容について書かれている該当箇所を再度本で復習しました。それら知識問題は時間をおいて何度も見直すことで記憶へ定着するようにしました。また、国連には様々な機関がありますが、本やインターネットに書かれている文章を読むだけでなく、それぞれの役割や活動内容ついて自分の文章でまとめました。それを通して自分の頭の中の点を面に変換することができ、国連が関わっている活動の全体像をつかむことに役立ったように思います。環境問題、食糧問題、難民問題など多様な国際問題に対して国連がどのように関わり活動を行っているかがリンクされることで、エッセイ問題の引き出しが増え、結果得点を引き上げるポイントとなったと思います。読解力、文法、単語を問う問題も国連の知識は直接問われないものの非常にレベルが高く感じました。その中で読解力を問う問題については、あまり細かい箇所に囚われすぎず文章の内容や流れを理解することに集中しつつ最後まで読むことを優先しました。各段落の内容や全体を通しての流れを問う問題が多いため、より高得点に繋げやすい方法だと思います。

<二次試験>

一次試験の結果が届いてから、UN NEWS のウェブサイトを可能な限り毎日見ました。どこの地域でどのような問題がライブで発生しているのかを理解するのに役立ちました。その中で、取り上げられている主要な問題を自分なりに掘り下げ、まとめるようにしました。例えば、イエメンやシリアをはじめとする紛争地域の詳細と現状を調べました。何故この問題が発生し、今現在も続いているのかを理解しようとしました。その掘り下げ作業の際、BBC のウェブサイトは問題の歴史を含めまとまっているケースが多かったので非常に役立ちました。実際の面接では、僕が興味を持つ物理学とスティーブンホーキングの話題から始まり、宇宙・火星の探索や地球温暖化の対策にあたりテクノロジーがどのように進歩していくかについて話し、更に、AI や貿易戦争、難民問題へと展開していきました。単に知識や事実の認識だけでなく、自分なりの解釈や意見を持つことが二次試験を乗り切る上で重要だと思います。

<終わりに>

今回合格出来て嬉しかったですが、一次試験・二次試験の準備を通して今まで自分の視界に入ってこなかった様々な知識や情報を吸収する事が出来ました。日々流れてくるニュースに対しても今まで以上に興味を持ち理解したいと思うようになった事が何よりの財産だと感じています。

太田 翔允 さん [特A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級
留学経験 » アメリカに6年半
職業等 » 聖光学院中学校

この度は国連英検特A急に合格できたことを大変光栄に思っております。僕は小学4年生の時に実用英検1級を取得してから中学受験の勉強に専念しその次の目標として国連英検を受験することにしました。名前がカッコイイと思ったのも受験理由の一つです。皆様が合格できるように微力ながら協力させていただきます。

まず筆記試験ですが僕が一番大切だと感じたのは世界情勢と国連の知識です。僕は一次試験を3回受けていますが初めの二回はどちらも国連の知識で半分しか取れず2、3点で不合格になっています。またエッセイも決して高い点数ではなかったです。自分の弱点が判ったため「改訂版 わかりやすい国連の活動と世界」という国連英検指定テクストを購入し熟読しました。また毎朝ニュースを読むなど日頃から情報を集めていました。その他の部分は特に勉強の仕方などはなく実用英検のために勉強するのと大差ないと思います。

次に二次試験です。係員の指示に従って動き面接官の合図がしたら入室します。入室した後は自己紹介や Interview Sheet からの質問から始まります。それが終わると Interview Sheet から発展させた世界情勢のことが多く問われます。これはニュースを見るなり読むなりして自分の好きな話題に持ち込んで楽しく話すのが一番だと思います。面接と聞いて頭の中が真っ白になってしまうと採点基準の一つである Fluency などで点数を落としてしまいます。それを回避するにはリラックスした状態で面接に挑見ましょう。

最後に国連英検は勉強しないで受かるような簡単なテストではありません。日々努力をすることでやっと手の届くような目標です。途中で諦めたくなったり面倒になったりします。でも全てが終わった後には受けてよかったと思えるような達成感を得ることができます。是非皆様も頑張ってください。

湯浅 弘基 さん 東京都 [特A級・A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級
留学経験 » 米国カリフォルニア州・テキサス州(6~11才)
職業等 » 聖光学院中学校1年

初めての国連英検受験で特A級とA級に合格することが出来て、大変うれしく思っています。この場をお借りして、いつも英語を教えてくださっている先生方と支えてくれている家族に感謝の気持ちを伝えたいと思います。また、この体験記がこれから受験される方にとって少しでもお役に立てば幸いです。

<一次試験対策>

一次試験対策として、以下の参考書と問題集に取り組みました。国連英検特A級の筆記試験は大問1から大問9までありますが、勉強を始めた頃は国連に関する知識が問われる大問1で得点することが出来ず苦労しました。対策としては、すきま時間を利用して「わかりやすい国連の活動と世界」を繰り返し読みました。それ以外の大問で出題される長文読解・文法・語彙・空欄補充・エッセイは、ある程度得点出来る自信があったので、対策問題集と過去問題集をひたすら解いて出題傾向を把握するように努めました。

  1. わかりやすい国連の活動と世界
  2. 国連英検 公式ガイドブック 特A級・A級
  3. 国連英検 特A級・A級 対策
  4. 国連英検 過去問題集 特A級 2013・2014年実施
  5. 国連英検 過去問題集 特A級 2015・2016年実施
  6. 国連英検 過去問題集 A級 2015・2016年実施

<二次試験対策>

日頃から洋書の多読を実践し、毎日短時間ではありますが CNN・BBC・NHK ニュースを視聴していました。ただ、これだけでは二次試験対策として十分ではないと考えて、以下を実行しました。

まず、UN News 等のインターネットサイトを利用して、国連と様々な国際問題に関する知識の習得に努めました。具体的には、国連の歴史・組織・役割、人権問題、人口問題、食糧・水問題、難民問題、気候変動問題、エネルギー問題、国際紛争、発展途上国の課題に関する記事を印刷して一冊にまとめて繰り返し読みました。

次に、面接シートに記入する内容を書き出しました。書き出した内容は、自己紹介、受験動機、学校生活、趣味、特技、好きな本・作者とその理由、尊敬する人とその理由、海外経験で学んだこと、国際情勢の中で関心をもっていることとその理由、国連が取り組んでいる活動の中で興味をもっていることとその理由、国連が貢献出来ていることと貢献出来ていないこと、訪れてみたい国とその理由、フリースピーチです。

最後に、習得した知識と書き出した面接シートの内容を踏まえて、先生や両親と意見交換をして自分の考えと面接官への伝え方を整理した上で二次試験に臨みました。

<終わりに>

結果として、特A級とA級にダブル合格することが出来ましたが、一次試験と二次試験を通じて強く感じたことは、国連の役割・国際情勢に関する知識・日本の立ち位置について、もっと深く学んでいく必要があるということでした。今回学んだことをもとに、これまで以上に国際情勢に関心を持って日々勉強していきたいと考えています。

ありがとうございました。

前原 美幸 さん 福岡県 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア980点、英単語検定 1級、語彙・読解力検定 準1級
留学経験 » なし
職業等 » 筑紫台高等学校

はじめに

この度は、国連英検特A級に合格することができ、とても嬉しく、光栄に思います。職場の隈本理事長、大和学校長をはじめ、いつも学校でたわいのない話に付き合ってくれる AET のパトリシア先生、大学時の英語教師で現在もお世話になっているナイジェル先生、ありがとうございました。そして家族への感謝の気持ちでいっぱいです。私の合格体験記がこれから受験する方々に少しでも役立てば幸いです。

受験のきっかけ

小学校の頃、1年間、週1回通った英会話がきっかけで英語を学ぶことの楽しさを知り、現在の職業に就くに至りました。教員になって10年以上が経ち、現在の職場環境では難関大学を目指す生徒の対応が必要なこともあり、自己のスキルアップとして、資格取得を志すようになりました。仕事をしながらの勉強で、実用英検1級の合格は何とかなったものの、難関資格とされる国連英検は、地元では対応するレベルの英会話スクールが見あたらず、きっと途方もないレベルの資格に手を出してしまったと初めは思いました。もとはと言えば、本屋で手に取った国連英検の対策本で受験を決意したのでしたが、教員として本来持っていた時事的な知識を深め、英語の実力を試すことを同時に実現できるこの資格の合格をいつしか本気で目指すようになりました。しかし、いざ受験をしてみると、実用英検1級の数倍も難しいことを実感することとなりました。さらに、過去の合格体験記を読むと、留学経験がある方や通信教育を利用し合格された方もいたようでしたが、私には留学経験がなく、通信教育も費用面で現実的でなかったため、戸惑いもありましたが何とか今まで自分がやってきたものを信じて進もうという気持ちでした。

1次試験

この試験にまともに立ち向かうためには実用英検1級の合格ができる程度の実力があることが前提なのだと思います。さらに、(1)時事的なことを知っていることが必要で、(2)国連に関する知識もインプットしておく必要があります。1次試験でそれら両方を同時に試されるのが英作文です。(1)に関しては、日頃から日本語と英語の両方で、新聞やニュースを見ておく必要があります。(2)に関しては、指定の対策本は当然ですが、インターネットで拾い読みし、日本語と英語のどちらでも説明できるようにしておく必要があると思います。指定の対策本は、1次試験の対策になりますが、2次試験の対策も1次試験の対策と同時に行う場合には、2次の面接対策としては、指定本の内容がかなり古いため、その他のソースでも最新の時事的なことに関する情報を自分の中で日々アップデートする必要があると考えます。

私の場合は、指定本は設問1の国連の知識を問うセクションのためだけに使用し、過去問で出たところの年号や地名を暗記することにとどめました。それから、英作文の対策は特にしませんでした。実用英検1級においても英作文は苦手だったため、最低限の点数、つまり配点20点中6割程度でよしとし、代わりに長文で取るという作戦にしました。そのため、長文を読むスピードを維持するために、英字新聞など英文にはできるだけ触れるようにしました。結果的にこのような対策を取った結果、多少浅いかもしれませんが、長文の設問では、配点10のうち4~10と幅がありましたが、取れるセクションでしっかり取れ、総合得点で合格できました。また、2次試験の面接でもある程度の分野で質問される内容に答えられるだろうと思われる情報量を蓄えられたように思います。

2次試験

1次試験の合格後、1回目は何も対策をしないで面接に臨み総合得点10点中6点、2回目は対策なしでは無駄だと思い、質問内容を想定し話す内容をある程度暗記して面接に臨み5点でした.国連英検では(1)流暢さ(2)コミュニケーション力(3)語彙力(4)国連に関する知識(5)発音・・・・こういった評価項目がある中で、結局内容を暗記して行っても、ベテラン面接官に見抜かれてしまい、暗記した内容を話している途中で話題を変えられてしまい、予想外の質問にたじたじ・・・。日本語の面接で考えればそれもそのはず、15分という時間でしたが、ごまかしの英語力は通用しないと痛感しました。

振り返ると、1回目は勉強なしで6点だったことでまずまずと納得し、2回目の結果が来た時は、準備して行ったのに評価が下がったことのショックが大きく、1次試験免除の最後のチャンスである3回目の2次試験を受験することが無謀であるように思えました。あきらめかけたこともありましたが、最後まで全力を尽くそうと決心しました。他の合格者たちのように実用英検1級も TOEIC も取ってきたし、アイドルデビューするとか、プロスポーツ選手になることなどに比べれば、なんとかなるだろう、と開き直ることに決めました。理由はなんでもよかったのですが、自分は合格できる、大丈夫と信じ込ませることが必要でした。ただ、10点中の5~6点を8点に以上に上げることは、100点中の50~60点を80点以上に上げる程に大変なことで、発想の転換をしなければ、がむしゃらにやるだけでは短期間では何の変化もないまま撃沈するだろうと思いました。

2回目の受験で気づいた①暗記は通用しない②自分が強調したい内容であっても同じ英語の言い回しは評価項目に影響する③面接官のうち、日本人の話す英語の方が癖があって聞き取りにくいこともある。このため英語圏でない人の英語にも慣れておくことが大切で、日本人同士の英会話も無駄ではない。④面接のシートに話したいことを細かく書き過ぎない。しっかり暗記してきていると思われれば、シートの内容をほとんど聞かれずじまいで終わってしまうこともあり得る。⑤ある程度どの分野の質問も想定しておき答えられる準備ができていれば、評価項目の(4)国連に関する知識に関する評価以外は、よどみなく自論を展開できれば、(1)流暢さ(2)コミュニケーション力の評価はいただけると思います。それだけ流暢さは特に重要だと思うので、マニアックな語彙の勉強で語彙力の評価を伸ばすことに固執するくらいなら、平易な英語でもいいからすらすら話せる練習をする方がいいと思います。

発音があまりに不自然だと、全体的に印象が悪くなるのは言うまでもないですが、経験上、質問内容にすらすら答えるだけではなく、自分の得意な分野に話を誘導し、話をリードすることが重要だと思います。私は教育・環境・難民・男女平等・北朝鮮核ミサイル・中国南シナ海・ロシア北方領土問題・アメリカトランプ政権政策・イギリス BREXIT などについてある程度答えられるようにはしていましたが、経済分野や科学分野にはそれほど自信がありませんでした。結果的に、環境問題と男女平等に関する話を中心に出来たことで、話をリードし、15分という面接時間があっという間に終わるという状態でした。面接中は楽しかったし、正直に言って以前よりできた手ごたえはありましたが、ギリギリで合格していればいいなと思いました。結果は総合得点10点中9点という高得点でした。本当に嬉しく、努力してきてよかったなと思いました。そして、費用を浮かせるため、福岡から大阪まで夜行バスで11時間ほどかける旅をすること3回・・・もうこのような大移動をしなくて済むことにもほっとしています。

面接官の方々は3回とも日本人女性1名と外国人男性1名でしたが、毎回違う方であったように思いますので、相性もあったのかもしれません(英語の発音も含め)。そのため、受験を続ける中でチャンスが巡ってきたかもしれません。2次面接で話した流れは、挨拶→趣味の書道の話(私が所持する3段がどのような位置づけであるか、級と段の階級の説明)→大学の専攻の話(英文学を専攻し、ジョージ・オーウェルを研究したこと、研究作品と、作品中の描写が現代社会にもあてはまり、特に政府による国民の監視はある国の現状に酷似していることや、そのような国では世界人権宣言で謳われている基本的人権がないことなど)→男女平等について(国連組織内における事務総長が掲げる gender parity across the UN の理念に完全に同意すること、日本は世界経済フォーラム WEF 144カ国中114位という現状や、ヨーロッパ特にフランスのマクロン政権下における政策やアフリカのウガンダの上位に見る成功例、一方、日本の女性の現状、国会議員など政治分野の女性の割合、管理職に占める女性の割合、待機児童問題、出産に伴う離職、地位向上のための解決策など。また、医学部系大学の女子受験生の得点を不正操作していた問題についても聞かれ、予想外でしたがタイムリーな問題でニュースで知っていた内容なので慌てずに会話を続けられました)→環境問題に関して(国連機関で一番機能していると個人的に思う。その理由のこと、IPCC について、日本の技術がどのように世界の環境問題に貢献できると考えるか)→面接時間が終了→挨拶

終わりに

今後も教師として、世界の平和に貢献できる人間の教育に貢献し、自分も地球に生きる一人の人間として人類共通のこの目標に向かってできることを考え、少しでもできることは実践していきたいと考えています。日本国際連合協会は、学生の海外派遣を後援されており、国際機関で働く人材の育成に貢献されています。日本人は国連機関で働く人口が少ない国の一つです。経済力はあって教育熱心であるはずなのに、自国の平和に甘んじて、島国である日本の外に目を向け、知識を広げ深め、他国の平和にも目を向け、他国の現状や他国の言語を学ぶ姿勢がなければ、日本は世界から取り残されてしまうと教育者としても危機感を覚えます。

今後1人でも多くの日本人が、国連の目指すところに共感し、平和の輪を広げていければと思います。個人的には、英語の資格としては、大学時に外国人を施設で案内するというアルバイト経験があるため、今後は自己研鑚のためにも観光地などの案内もプロとして行うことができる全国通訳案内士の資格取得などを目指して行きたいです。

日南田 成志 さん 広島市 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC 985点
留学経験 » 英国ランカスター大学1年間(サンケイスカラシップ第16回派遣生)
職業等 » 県立高校英語教員

■動機

・長年生徒たちに英語の資格試験を受けるように言ってきた手前、自らの言行不一致をただすため、ここ数年で実用英検1級と TOEIC を受験しました。還暦を迎え、最後に国連英検特A級を受験した次第です。

■学習法

・朝目覚めて夜就寝するまでの十数時間のうちに、英語でのコミュニケーションを強いられる局面が、日本で暮らしている私たちには、平均したら一体どれくらいあるでしょうか。ごく一部の外資系の企業等に勤めておられる方や、英語の専門職の方を除けば、ほとんど0%に近いのではないでしょうか。そのような言語環境の中で外国語を身に付けるには、目覚めている十数時間の内のたとえ数分でもいいので、日頃の習慣として継続的に英語脳を働かせるということが不可欠ではないかと思います。英語教員をしている私は、一般の方に比べれば恵まれていますが、それでもプラスアルファの何かが必要だと感じています。以下、普段細々と実行していることを何点か記します。

(1)語彙ノート

・厚めの大学ノートを用意し、各ページを縦半分に折ります。その左欄に、ふと目に留まった未知の英単語や言い回しを、右欄にその意味等を書いておきます。逆に「これは英語ではどう言うのかな」と思う日本語表現は、右欄にメモしておき、該当する英語表現を調べて左欄にメモっていくようにします。外出先等で大学ノートが持ち歩けないような時は、大きめの付箋紙(大学ノートの縦半分に収まる大きさ)にメモを走り書きし、後でノートにテープ等で貼るようにしています。手書きで再度写すのは手間なので、貼り付ける方が便利で経験的に長続きがします。折に触れて何冊にもなったこのノートを見返しています。

(2)リーディングと音読練習

・自分の気に入った英文を見つけたら、何らかの方法で A4サイズにして持ち歩けるようにしています。未知の単語やこれはと思うフレーズにマーカーで印をつけておき、時間のある時に調べて書き込みします。持ち歩けるようにするのは、畳んでポケットに入れておけば、すきま時間に目を通せるからです。音読練習ですが、同時通訳の草分けの一人、故國弘正雄氏の提唱された、「只管朗読」(ただひたすら音読をする)を学生の頃から続けてきました。社会人になって自由な時間が持てなくなると、以前ほどできなくなりましたが、それでもこれは大切な学習法だと思います。ただ読むのではなく、すらすらと噛まずに速く正しく音読できるようになることは、スピーキングやリスニングを磨くうえでもとても役立つように感じています。

(3)文法学習とライティング

・文法学習ですが、残念なことに文法を文法として教え学ぶことに、近年何か後ろめたさを感じるような風潮があります。しかし、文法は外国語学習の屋台骨だと思います。文法に習熟することが、結局は外国語習得の近道になるのではないでしょうか。ライティングは最もその人の語学力が露呈してしまう分野だと思います。日本語で文章力を磨くのが一種の修業であるのと同様、実際に自分で英文を書いてネイティブに添削してもらう、自分の外国語を試す、そのような機会を積極的に作っていくことは、ライティングに限らず上達への近道であるように思います。

(4)リスニング

・スマホのおかげで、いつでもどこでも世界中の音声情報にアクセスできる時代になりました。英語学習のために、カセットデッキの早送りや巻き戻しのスイッチを何回も押していた若い頃のことを思うと、まさに隔世の感があります。歳をとりますと朝早く目が覚めますので、寝床でお気に入りのサイトのニュースや番組を愛聴しています。最近は TYT や The Intercept にはまっています。通信費節約のためにWiFi環境でされることをお勧めします。

■1次試験

・過去問題集と国連英検指定テキスト「改訂版 わかりやすい国連の活動と世界」を購入し準備しました。しかし、なかなかまとまった時間を作ることができず、テキストも結局は通読できませんでした。受験後送られてきた採点結果を見ますと、第1問の国連関係の問題は10点中3点、最後の食料の安全保障を問う英作文に至っては20点中7点しかなく、相当的外れの答案を書いたものと思われます。国連関係の知識を身に付けるとともに、出題の英文量が多いので、速読によって必要な情報を正確に早く把握していく力を鍛えておく必要があると思います。

■2次試験

・試験前の待合室で問診票のようなアンケートが配布され、職業や関心、趣味等を記入し、試験官の方がそのアンケートに沿って何点か質問され、その後具体的な質問に移るという形式でした。受験後、ある国連機関でインターンをしている教え子に教えられたことですが、国連の提唱している SDGs がとても重要だと思います。国連英検では、世界の諸課題を国連とのかかわりの中でどう論じるかが問われるので、17分野ある SDGs をしっかりと研究しておくことが2次対策のみならず1次対策としても非常に有効だと、後になって気づかされました。

■最後に

・語学はスポーツにも通じる一種の鍛練で、日々の心がけの継続があって初めて身につくものだと思います。皆さまのご健闘をお祈りしております。

水村 優希 さん 東京 [特A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 960点
留学経験 » なし(滞在経験:アメリカに4年間)
職業等 » 洗足学園高等学校

私の体験が少しでもお役に立てればと思い、簡単に体験記をご紹介させて頂きます。

一次試験では他の皆様がおっしゃる通り、国連関連知識は高得点をとれるよう対策をすることが大事かと思います。以前特A級を受検した際、まともに対策をしておらず、本来取れるはずの点数を落としてしまいとても残念でした。この経験を活かし、「わかりやすい国連の活動と世界」をすきま時間を利用し、繰り返し読みました。長文の対策としては、「国連英検特A級・A級対策」の長文を何周かしました。全体的に一次試験の対策としては国連英検の指定参考書を主に活用し、形式や特徴に慣れるようにしました。

二次試験では以前の反省を活かし、詳しく語れるテーマを準備して臨みました。ちょうど日本の医学部が女子受験者の点数を意図的に引き下げたというニュースがあったことや、学校の英語の授業でこの一年間、女性の人権について学んでいて興味がわいたこともあり、女性問題をざっくりとしたテーマとして選びました。調べるにあたり重視した点としては国連との関連性(国連の女性に関連する機関など)、最近の動きやニュース、あとは世界の各地域や宗教の価値観です。模擬国連を学校でやっているため、模擬国連の調べ方をもとに行いました。また、女性問題とは別に最近のニュースについて語れるように BBC News や CNN News で面接3~4日前から調べました。以前の面接について話した時間が長く、本題の時間が短かったのですが、今回は面接カードはほとんど使わずに本題へと移りました。どちらにも対応できるよう、二つの計画を立てておくと良いと思います。

国連英検を受検したおかげで、世界の知識や国連の活動について理解を深めたり、別の角度で見直すことができました。今回得た内容を今後も活用し、勉強を続けていきたいと思います。

原田 昌幸 さん 大分県 [A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 990点
留学経験 » New York Conservatory of Dance(New York City, New York, USA:9年間)
職業等 » 中学校教員

これから受験される、学習方法に試行錯誤しながら頑張っていらっしゃる方々の参考になればと思い、以下に体験を記します。

受験動機

東京都の中学校で英語を教えていますが、その際、“To teach is to learn again.”と折に触れて生徒に伝えるようにして、上から教えるというより、ともに学んでいるという姿勢で生徒と向き合うように努めています。生徒たちも部活や委員会活動など忙しく頑張る合間を縫って、放課後に英検に取り組むなどしていますので、同じ learner として英語力を更に磨くために受験しました。

勉強法

できるだけお金をかけないようにしています。5歳 と 2歳の子どもを連れて週末に図書館によく行きます。

出題される英文は現実の国際関係がテーマですので、知的に stimulating です。Foreign Affairs や The Economist など、出題された英文の出典元の外交論文や記事を検索してウェブ上で読みました。

指定テキストは、特に冒頭のコフィー・アナン第7代事務総長のノーベル平和賞スピーチの英文が素晴らしく、何度も読み返し、繰り返し音読しました。また、日本の国連加盟が可決された第11回国連総会での重光外相の演説も、日本がどのような決意をもって国連に加盟したかが分かって興味深かったです。テキストは、appendices の国際連合憲章と世界人権宣言まで一通り読みました。日本語もありますので大変助かります。併せて、日本国憲法も前文を含めて英語で読むと、平和主義の理解が深まります。

国際関係に関する情報は、日本語、英語の両メディアを利用しました。新聞各紙の国際面を普段からよくチェックするようにしています。Time は、Ian Bremmer の書く記事が好きで、誌面だけでなくホームページでも読んでいます。Bremmer は TED でも Gゼロ時代のグローバリズムについて面白いスピーチをしています。日本経済新聞は、毎週水曜日に The Economist の記事を和訳して掲載していますので(日経のホームページで読めます)、気に入った記事は iPad に入れている The Economist のアプリで探して原文で読みました。ニューズウィーク日本版はすべて署名記事ですので、気になった記事は記者名と英文タイトルを頼りに原文を検索して読みます。ネットで検索すると、その記者の書いた他の記事も出てきますので、ついでに目を通しました。読売新聞日曜版の連載「世界を読む」も、翌日の The Japan News に和訳が載りますので、よく併せて読んでいます。
早朝のまだ家族が寝ている時間や通勤時間などの細切れの時間が勉強時間です。タブレットやスマホは頭から布団をかぶっても読めますので、家族の横で、寝ているふりをして読むこともあります。iPad や iPhone で英語を読むと、未習単語を辞書機能でさっと調べられるのが利点ですが、紙の辞書を引く行為も大切(目当ての単語に行き着く過程でいろんな単語が目に入るから)ですので、紙の辞書も意識的に使います。電子辞書を使うときは、英和 → 英英 → thesaurus と串刺し検索で順に見ていきます。ニューヨークに住んでいたときに知り合ったイギリス人男性が thesaurus の重要性を説いてくれました。

英語の聞く、話す、読む、書くは連動していると思います。読むときは心の中で音声化して、「聞きながら」読み、音読するときは話すように音読するようにしています。速読するには音声化しない方がいいという意見もどこかで読んだことがありますが、アメリカ人ニュースアンカーのような自然なスピードで音声化すると、他人に読み聞かせてもらっているような感じになって読むのが楽になります。楽器の練習が音を出さなくては成立しないのは言語学習と同様ですが、言語の場合は心の中で音声化(mental rehearsal)することも有効だと感じています。また、読むときには主語の単数・複数の別を意識して動詞を探すように読むことで、the third person singular present の“s”にも意識的になれますし、冠詞や指示代名詞のような機能語にも注意を払うよう習慣づけると、作文や面接試験でケアレスミスによる減点をされないで済むと思います。

一次試験

時間のかかる作文から取り組みます。Intro-Body-Conclusion の構成に則って書き進めます。しかし、完璧主義にならず、書く勢いが止まったら、無駄に時間を使わないで reading 問題に移るのも手です。なぜなら、英作文は英借文ともいうように、 reading 問題を読み進めるうちに、作文のヒントになる単、熟語に出くわしたり、何ならまるごと使える文章を見つけたりすることもあるからです。大問1の国連知識問題は、指定テキストを一通り読んだら過去問を数回分やるだけで傾向が分かります。同じ個所や同じ段落が何度も出題されていますので、テキストで答えを確認するときに、その前後の段落もついでに読むようにしました。

二次試験

コメントを終えるたびに、国連とその関連諸機関に何らかの形で言及するように努めました。英検1級の面接試験とは違い、スピーチするというよりいろんな topic について優しく意見を聞いてくれるような試験でしたので、10分間があっという間でした。面接官はオーストラリア人の若い女性で、終始笑顔でうなずきながら聞いてくれていましたので、大変話しやすかったです。

事前に記入する面接シートには、尊敬する人物としてキング牧師と書きました。昨年教えた中学3年生の教科書に載っていたからです。自分たちの世代はひどい差別を受ける現実の中でも、恨み節でなく、希望をもって将来の世代の幸せを夢見る力強いスピーチをしたキング牧師に敬意を表するとともに、自分の生徒たちにも希望を捨てない意志をもってもらいたい。また、非暴力の主張は国連憲章の精神とも合致する、などと話しました。

続いて、あなたの生徒たちが今後直面する challenge にはどのようなものがありますかと聞かれました。ちょうど COP24 が閉幕した直後でしたので、気候変動について話しました。一国のみでは解決できない、各国が手をたずさえて対話を重ねて解決策を探していかなくてはならない難題だということを、さきほどのキング牧師のくだりと合わせて、黒人の子孫と白人の子孫がともに一つのテーブルに座って話し合うイメージとつなげて話しました。

次に移民難民問題で関心のあることは、と聞かれました。ロヒンギャ難民のことやEUの移民政策のことがまず頭に浮かんだのですが、ちょうどその日の朝刊で移民キャラバンの女児死亡の記事を読みましたので、そちらを取り上げるとともに、関連して UNHCR にも言及しました。

大国の意図やパワーゲームなど、国際関係はつねに緊張状態にあるようで、risk や concern にばかり目が奪われがちですが、できるだけ希望も見出すようにしました。内戦で一番犠牲になるのは子どもたちで、シリアやイエメンのニュースを聞くたびに心を痛めてきましたが、ちょうどイエメン内戦の和平協議で停戦合意が発表されたところでしたので、国連主導の対話による解決への模索の大切さについて話しました。また、イスラエルがアラブ諸国との関係改善を図っているという最近のニュースの中で、ネタニヤフ首相がイスラエルの文化大臣をアラブ首長国連邦の柔道大会に出席させていたという点を取り上げて、ネタニヤフ首相の政治的な意図はさておき、そのような文化交流は歓迎されるべきで、それはユネスコが促進しようとしていることでもあります、と付け加えました。

学生さんは勉強する時間がたくさんあり、一方社会人には時間はあまりないかもしれませんが合格を焦る必要もありません。プロセスを楽しむことが気長に勉強を続けるコツかもしれません。よかったら、参考になさってください。ありがとうございました。

山中 雅久 さん 京都府 [A級・B級合格]

保有資格 » 実用英検 準1級、TOEIC L&R 905点、TOEIC S&W 330点
留学経験 » オーストラリア(1カ月)
職業等 » 学生(滋賀大学教育学部)

この度は国連英検A級に挑戦させていただき、また合格することができ大変嬉しく思います。

国連英検の問題では国際社会に関連した内容が問われ、対策を通じて世界についての知識と思考力、そして英語力を養うことができたと感じます。私の体験記が、これから受験される皆様の役に立つことを願っております。

[一次試験]

国連知識は指定テキストの該当範囲を読み込み、重要な英文をノートに書き写し、さらに音読することで確実に定着させました。語彙問題については実用英検1級の単語帳でもカバーしきれない部分が見られたため、CNN の ENGLISH EXPRESS を用い、記事の要約をして語彙力の幅を広げました。文法問題については大学受験用の問題集で同様の形式の問題をこなせば十分に対応可能だと思われます。エッセイでは国際情勢や国連の活動に関する知識が問われます。テキストを熟読して国連の各機関の活動を整理し、トピックに合わせて活用できるようにしておきましょう。その上で高いレベルの語彙や文構造を意識しつつ、一貫性のあるエッセイを組み立てることが重要です。

[二次試験]

一次試験の自己採点で十分な点が取れていたため、安心して二次試験の準備を進めることができました。まずは関心のある国際問題について議論できるだけの情報を集めるとよいかと思います。私の場合、ENGLISH EXPRESS のバックナンバーや UN News を継続的に読み、その中でも難民問題に関するものをコピーして読み込みました。ただし面接官の方から提供されるトピックもあるため、得意分野は持っておきつつも、それだけに的を絞らないことが重要です。

本番では、Rohingya の問題における国連の活動や日本との関連性を説明し、自分の専門である英語教育の視点から難民支援についての意見を述べました。面接官の方からは #MeToo movement についての意見を求められましたが、落ち着いて論理立てながら返答することができました。

二次試験において大切なのは、情報を集めて問題を理解し、国連知識と関連づけて考え、自分の意見をしっかり持つことです。その上で普段から Pronunciation や Fluency を意識してアウトプットをしていれば、総合的に高い評価が得られるでしょう。

[終わりに]

国連英検と出会えたことで世界を知り、国際問題に対して積極的に考えることができました。思考を英語に転換することはいつも新しい視点に気づかせてくれます。今後特A級にも挑戦させていただき、国際情勢や国連の活動のみならず、生活の中のあらゆる事象について質の高い意見を持てるよう、自己研鑽に励みたいと思います。

吉田 賢治 さん 千葉県 [A級合格]

保有資格 » 実用英検 1級、TOEIC スコア 925点
留学経験 » なし
職業等 » 会社員

今回国連英検A級に合格することが出来ました。以下に記載する体験記がこれから受験される皆さんの一助になれば幸いです。

まず、受験の動機について触れたいと思います。英検1級合格後、何もしないでいると語学力は一気に落ちてしまう懸念があったため、より難易度の高い国連英検上位級の合格を目標に定めることにしました。国連英検は、国際情勢について英語で議論する力をつけることに資する最適な試験であると同時に、英語学習のモチベーションを高く維持させてくれる意味で大変有益であると思います。

(一次試験対策)

使用したテキスト等は次のとおりです。

  • 国連英検指定テキスト「わかりやすい国連の活動と世界」(三修社)
  • 過去問集
  • TIME
  • Newsweek(日本語版)
  • Alpha(Japan Times)
  • CNN English Express
  • 英語リーディング教本(研究社)

先ずは、指定テキストを数回読んで、国連機関の役割と活動内容を把握し、過去問でレベル感と時間配分を確認しました。時間配分については、最初の国連知識問題を解いた後、次に英作文に取り組むことで他の読解問題に余裕をもって対応できると思われたので、実際の試験でもそのとおりに実行しました。

国際情勢に関する知識については、新聞やネットの情報に加えて、TIME と Newsweek(日本語版)を定期購読し、精読するようにしました。はじめはとっつきにくく難解に感じたTIMEですが、毎週読んでいくうちに楽しいと思えるようになり、同紙に出てくる単語は時事英語では必須の語彙であると聞いていたため、ノートに書き留めて覚えるようにしました。Newsweek は、日本語で読めることと TIME とはまた違う視点で国際情勢に関する記事が解説されており、記事の質の高さとコンパクトさが役立ちました(二次試験面接の材料としても重宝)。Alpha と CNN English Express も定期購読して、音読と精聴の材料として活用しています。音読は、自分にとっていつでもどこでも楽しく取り組める練習方法の一つであり、抑揚をつける練習にもなっています。

また、英語リーディング教本は、英文の成り立ちを一から勉強し直すために使用しましたが、まさに目からうろこが落ちるように英文の構造について理解を深めることができるようになりました。この本は今でもときどき読み直しており、自分にとって英文法のバイブルのような存在です。  英作文については、アクエアリーズの国連英検対策講座に通うことで対策を行いました。毎週課される国連活動にかかるテーマについて、自分の英作文と他メンバーの英作文とを比較検討し、講師の方から添削を受けて書き方のコツを学ぶことができたことは大きな収穫でした。

(二次試験対策)

A級の面接試験は、面接官1名で、面接時間は10分となっており、英検1級と比較して、自分の意見を率直に述べることができる環境にあったと思います。面接官は紳士的に応対してくださったこともあり、落ち着いた雰囲気で面接を受けることができました。最初に面接カードに記載した事項について簡単な質疑応答があった後、本題に移り、「国連活動または世界情勢について関心を持っていることについて話してください」と促され、①世界貿易戦争、② Brexit、③北朝鮮問題について、概要・課題と自分の意見を述べました。②まで話し終えたところで「終了時間が近づいてきました」と告げられたので、少し延長していただき③まで話し終えることができました。集中していたせいか、10分という試験時間が2~3分に感じられたほどあっという間に終了した印象です。

対策についてですが、一次試験合格通知受領後、合格者体験記を読んで面接の流れ等についてイメージをつかむことから始めました。世界情勢の中から特に問題意識として持っている事項を上記の①~③に絞り込み、ノートにまとめました。ただ、懸念されたのは、ネイティブスピーカーと日頃会話することがないため、試験に耐えうる会話ができるかどうかということです。そこで、テソーラハウスに2回のプライベートレッスンを申し込んで対策を行うことにしました。優秀なネイティブスピーカーの講師から、初歩的な文法ミスから始まり、問題の多角的な視点等について多くの指摘・示唆を与えてもらったことで、面接当日は過度に緊張することなく臨むことが出来たと言えます。

今後も学習を継続し、特A級の合格を目指して努力していきたいと思います。

小山 光晶 さん 北海道 [A級合格]

保有資格 » TOEIC スコア 880点
留学経験 » なし
職業等 » NPO法人勤務

この度は国連英検A級に合格することが出来、とても嬉しく感じています。国連英検の存在を知ったのは昨年(2018年)の一月でそれまでの自分の英語運用能力に伸び悩みを感じていたことから受験を決意しました。 ちなみに私は海外留学の経験がなく、仕事などで英語圏に出張するようなことも特にありませんでした。初めて国連英検の問題を見たときも知らない単語が数多く載っており、そのような状態から勉強を始めています。似たような境遇の方にご参考にしていただければ幸いです。

【一次試験対策】

大まかに分類して下記の分野での勉強に集中しました。

  1. 国連に関する知識
  2. 単語暗記
  3. エッセイ

1. 国連に関する知識

基本的には過去問を解き、よく出る頻出問題をおさえ、その上で「わかりやすい国連の活動と世界」で その他の知識を身につけます。国連英検の知識問題は毎回1~2問程度頻出問題から外れた問題が出るので この問題を取るのが満点達成に必要なものになります。私の場合は単語カードに想定問題を書き、それらを思い出し、覚えていくという手法をとっていました。

2. 単語暗記

この単語暗記が最も重要なプロセスであると考えています。どの問題でも選択肢の単語を知らない、本文の単語が読めない、というだけで大きく不利になってしまいます。逆に言えば単語暗記さえしっかりしていればある程度の問題は解けてしまいます。私が暗記したのは以下の三冊でした。

  1. 「TOEFLテスト英単語3800」
  2. 「10000語レベルスーパーボキャブラリー」
  3. 「1100 WORDS You Need to Know」

これをABC順に取り組んでいき、全ての単語を文字通り暗記していきました。ルーズリーフに単語をリストアップしていき、何度も意味を思い出し、書いていくという作業をしていました。音声があるものに関しては音声を聞き、スペルと意味を思い出し、書きだしていきました。

3. エッセイ

エッセイに関しては過去出題された問題から想定し、各UNのサイトから情報を引っ張り、解答を作成していました。問われている問題に対し、あくまでも俯瞰的な目線でエッセイを書くというのを意識していました。例えば人口問題についても増加と減少二つの問題の側面に対しスポットを合わせ、それぞれの組織がどのような取り組みを行っているかなどについて意識したエッセイを書いていました。

【二次試験】

二次試験では直近のニュースなどから情報を集め、自分なりの意見をつくっていました。情報収集が大事なのはもちろんですが、さらに重要なのは一つの問題に対し、多面的に突っ込んでみることです。例えばなぜこの事態が発生したのか?これに対しステークホルダーはどのように見ているのか?代替案はないのか?仮に代替案を採用した場合どのようなメリット・デメリットがあるのか?日本はその事態に対しどう取り組むのか?このような質問を自分に問いかけ、面接の準備を進めていました。あいにく本番ではそもそも大元で想定した質問がされませんでしたが、ある程度うまく答えられたのはこのトレーニングがあったからこそと感じています。

【最後に】

私は最初に書いた通り、ドメスティックな人間で会話にもそれほど自信が無い方でした。しかし、今回A級の合格が出来たのは各世界の問題に対し、自分の意見を曲がりなりにも組み立てていったからだと思います。国連英検は英語の運用能力を図る試験であると同時に、諸問題に対する自分の考えや理解を深める試験でもあります。次は特A級の合格を目指し、また新たな気持ちで研鑽を積んでいこうと思います。

各回別合格体験記

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